疫学
1. 患者数
- 1920年に国内で初めてポルフィリン症が報告されてから2010年12月末までの91年間に、926人のポルフィリン症患者さんが診断されました1)。
- ただし、AHPでみられる症状は他の病気でもよくみられるため、AHPと診断されずに他の病気と間違われているケースや、症状があらわれていないためAHPであることに気づいていないケースもあり、実際の患者数はそれよりも多いと考えられています。
acute hepatic porphyria
2. 男女別、年齢別の頻度
- 日本で行われたポルフィリン症の疫学調査(1920~2010年)では、AHPは男性よりも女性に多い病気であることが報告されています1)。
- また同調査では、急性間欠性ポルフィリン症(AIP)と遺伝性コプロポルフィリン症(HCP)は21~30歳、異型ポルフィリン症(VP)は21~50歳に多くみられることが報告されています1)。
男女別の頻度
急性間欠性ポルフィリン症(AIP)
異型ポルフィリン症(VP)
遺伝性コプロポルフィリン症(HCP)
年齢別の頻度
- 近藤 雅雄, 矢野 雄三, 浦田 郡平. ALA-Porphyrin Science. 2012;1(2):73-82.